変態人間はオナホールの夢を見るか?



小さいころの記憶、私にはそれが殆どありません。
全ての記憶がぼやけ、にじみ、忘れさられています。
悲しくはありません。
幼少時代の記憶があまりない、それもまた、私という人間を 形作る一つの要素だからです。

私の一番古い記憶。そして一番鮮明に思い出せる記憶。それは幼稚園のころになります。
小学校に隣接した、公立の幼稚園。そこから私は始まりました。

先生「それじゃあ、今から、みんなで泥遊びをしましょう。男の子も、女の子も汚れてもいい パンツは持ってきたわよね?それじゃあ、それに着替えて、みんなで遊びましょう!」

泥遊びの時間。私はその時間が一番好きでした。サンサンと照りつける太陽の下、パンツ一枚で、無邪気に走りまわり、 土に大量の水を散水し、ドロドロになった土をバシャバシャと踏みつける。お団子を作り、お城を作り、ダムを作る。 男の子も、女の子も、上半身は裸でした。このころの男女には、まだ性別といった概念もなく、性を意識せず遊んでいました。
私には金子君という友達がいました。エッチで乱暴で、女の子から嫌われていました。 しかし私には、金子君が、女の子が言うほど嫌な人間に思えなくて、よく一緒に遊んでいました。 その日、泥遊びの日もそうでした。

金子君「しまむらぁ、なぁなぁ!城なんて面白くねーぜ。もっと面白いことしようぜ!」

私「面白いことかあ。なにかあるかなあ?」

金子君「あるよ。こうすれば、面白い」

そう言うと、金子君はおもむろに、もっていた泥団子を女の子の顔に押し付けました。

女の子「きゃあ!」

金子君「ゲハゲハ!なあ、しまむら。おもしろいだろう?」

ゾク…。

男の子とは明らかに違う反応に、私は何かを感じずにはいられませんでした。

私「こうするほうが、おもしろい」

女の子「…え」

何を思ったのでしょうか。その瞬間、私は女の子を地面に押さえつけ、気づけばパンツをお尻が見えるくらいに、下げていました。

金子「しまむらあ、お前おもしろいなあ!」

私「まだだよ」

女の子「いやあ!いやだよう!」

私は持っていた泥団子を、女の子のパンツに大量にねじ込み、それを無理矢理履かせました。

女の子「ひっぐ…ひっぐ…ひどいよう…ひどいよう」

私「あは…あはは…」

金子「いいなあ、いいなあ。俺もそれをしよう!」

先生が来るまでの間、私と金子君は、泥遊びをしていた女の子全員のパンツを下げ、泥をねじ込み、履かせ、その反応を楽しんでいました。

その日以来、私と金子君は、いっそう仲良しになりました。 女の子の嫌がることを率先してし、反応を楽しみました。 女の子がトイレに行けば、必ずこっそり付いて行き、隣の個室から覗きました。 女の子が用を足す途中で、金子君と女の子に声を掛けたりしました。

私「何やってんの?」

金子君「うんこ?それうんこか?」

インモラルな感情が、私を支配していました。

私の記憶はここで途切れます。次に、思い出せるのは小学校四年生のころでしょうか。

私はそのころ、集合団地に住んでいました。十数棟からなるその団地は、公園もいくつかあり、そしてまた、子供もたくさんいました。

ある日、私は、近江さんという女の子に、公園で遊ぼうと呼ばれました。 団地の裏の、寂れた、そして少し広い公園。そこに私はいきました。すると、そこには近江さんだけではなく、 数人の女の子も一緒にいました。

近江さん「今から、スカートめくり鬼をしようと思うの」

私「スカート…めくり鬼…?」

女の子たち「クスクス…」

近江さん「そう、スカートめくり鬼。ルールは簡単よ。島村君が、ずっと鬼。で、私たちは逃げるの。」

私「鬼ごっこってこと…?」

近江さん「基本ルールはそう。だけど、タッチじゃないのよ。タッチするかわりに、島村君は私たちのスカートをめくるの。」

女の子「クスクス。やだー。」

近江さん「スカートをめくっても交代じゃないの。島村君は、ずっとスカートをめくるだけ。」

私「パンツ見えちゃうよ…?」

近江さん「当たり前じゃない。スカートめくり鬼だもん。それじゃ、始めましょ」

普通の鬼ごっこでもなく、高鬼、色鬼、氷鬼でもなかった。ただ私が、数人の女の子を追い掛け回し、無理矢理スカートをめくっていく。 女の子は楽しそうに逃げ、私を挑発していた。私が死ぬほど本気で走ったのは、あれが初めてで、最後かもしれない。 股間が痛かった。女の子を追いかけまわしている時、私は死ぬほど興奮した。そして気づけば、何故か股間に痛みが走っていた。 ギンギンに勃起していたのであった。性の知識もなく、まだあまり異性を意識していなかった私。正体不明の股間の痛みが、私を苦しめた。 その日、日が暮れるまでスカートめくり鬼を楽しんだ私たちは、また遊ぶことを約束し、そして別れた。最初で最後のスカートめくり鬼だった。

季節は過ぎ、夏になった。

リョウコちゃん、という女友達がいた。ボーイッシュで活発な女の子だった。 髪の毛は肩くらいまであったが、好んで男物の服を着ていた。ぱっと見で、美少女と呼べるほど、 かわいかった。

リョウコ「島村、ちょっときなよ。おもしろいものがあるからさ」

リョウコちゃんは私の団地より、離れた棟に住んでいた。あまり仲も良くなく、 会えば一緒に遊ぶ程度。そんなリョウコちゃんの「おもしろいものがあるからさ」という誘い引かれ、 私はリョウコちゃんについていった。

気づけば団地の裏山にいた。変質者が出る、という噂があって、入ってはいけないと、夏休みのしおりにもいつも書いてある裏山だった。

リョウコ「こっちこっち。ほら、この本」

私「…え?」

その本のタイトルは、漢字が難しく、全部は読めなかったが、女子高生、というところだけは読めた。 リョウコちゃんが、ページをめくっていく。私はリョウコちゃんの隣で、一緒に座り、それを見ていた。

リョウコ「ほら、おもしろいでしょう?」

セーラー服を着た女の子が逆上がりをしていた。パンツは、履いていなかった。

リョウコ「えっちだね」

次々とめくられるページ。女の子が裸だったり、何故か股間のところだけ、りんごで隠してあったりしていた。

リョウコ「あはは、どうしてりんごなんだろうね。島村、こういうの、見たことある?」

私は、リョウコちゃんの声が聞こえないほど興奮していた。

リョウコ「島村?聞いてる?」

私「え?なに…?」

リョウコ「これ、二人だけの秘密だかんね。ほかの人に言っちゃだめだよ。ここに隠そう!」

私たちは秘密基地をここに作って、エロ本を隠した。

その日の出来事が、私が初めて認識できた、性の目覚め、というやつだった。
その日以来、私は気まずくなって、リョウコちゃんとは遊ばなくなってしまったが、 今でもその日の事は鮮明に思い出せる。

年を取るごとに、私は少しずつ狂っていった。

私はオナニーを覚え、また、最高に気持ちのいいオナニーはと、研究していった。 射精の瞬間に、高いところから飛び降り、果てる「無重力オナニー」
誰もいない夜の公園でする、「野外露出オナニー」
あえて不細工で嫌いな女の子でいやらしい妄想をしてする「マゾオナニー」
快楽を、次の快楽を、果てしない快楽を…。快楽のために、私は何でもした。 最高のオナニーのために、手を出してはいけないモノにまで手を出し、それでも飽くことはなかった。 快楽を、快楽を…。 AVの奥深さを私は知った。獣姦、スカトロ、ぶっかけ、SM、レズ…。 気に入ったAVは何度も繰り返し見て、テープが伸びきるまで研究した。 女優のセリフ、男優のセリフ、全てそらで言えるほどにもなっていた。 快楽を…果て無き快楽を…。

しかしそれら全てに満足はいかなかった。

ある年、友人が誕生日に、プレゼントとして、オナホールをくれた。
めこすじちゃん、といった商品名の、低価格簡易非貫通オナホールで、 つぼみちゃんというオナホールの亜種だった。

初めてオナホールを手にし、使用した瞬間、私は悟った。

私は、オナホールに出会うために、産まれてきたのだ、と。

私は数々のオナホールを購入し、試し、自分の理想のオナホールを探した。

快楽を…オナホールで究極の快楽を…。

私がオナホールを自作するまでになったのは、とても自然な流れだった。

「そうだな…ここはボクおなを原料にして…芯が肝心だな…油は少なめにして… 」

オナホールと出会って数年。私はまだ、究極のオナホールに出会っていない。 私が生を受けた理由であるオナホール。私の理想とするホールに出会えるまで、 私はこの世界を彷徨うと思う。人々は、私を指差し、こう言うかもしれない。

「気持ち悪い」

「…変態」

「頼むから死んでくれ」

私は挫けない。いやむしろ、その言葉こそ、私にとって賛辞なのだ。 変態という言葉こそ、私にとって賛辞であるのだ。

世間一般でいう普通の人々がいくら私を変態と罵ろうとも構わない。 …構わないのだ。

私はそいつらに言ってやる。変態が、どうした。気持ち悪い、それがどうした。

私が、私こそ、

「未来のオナホール業界を変えて見せる人間である」と。

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